こあらの念仏日記

明日どうやって生きるかを考えるブログ

人間の理性なんて大したことないという話

脳の構造について興味があって勉強していたら「人間の理性なんて大したことないじゃん」にたどり着いたので経緯を書いてみます。

 

 

人間の脳は内側から、爬虫類脳哺乳類脳人間脳と三層構造になっています。


爬虫類脳は、呼吸や体温維持のような生命維持活動をし、

哺乳類脳は、不安や恐怖、満足など、感情を司る。

そして人間脳が理性を働かせ、理性によって体が感情のままに動くのを制御しています。

 

爬虫類脳は、本能とも言い換えられるでしょう。

生物のなかには、爬虫類脳だけを持つものもたくさんいます。


理性を持たず、本能だけで生きている生物を見てみると、生きるため、種を存続させるためだけにある体の仕組みや習性って、それだけで十分優れた機能である場合が多いのです。

そうなると、人間の理性って、良さでもあるけど余計な進化だよな、とも思ってしまう。

 

自律神経失調症や人格障害は、哺乳類脳つまり感情の活動が活発になりすぎることで、理性が本能をコントロールしきれなくなって起こります。

 

脳が発達してせっかく三層にまで進化したというのに、複雑さゆえにうまくコントロールができなくなるという皮肉。

コントロールしきれない武器を持ってしまったがゆえに悲惨なことになるなんて、原子爆弾を持った人間を表しているようです。

 

 

そんなことを思うと、ただ生きるためだけに生きるのって、すごくシンプルでいいな、と思うようになりました。

 

たとえば、深海のダイオウグソクムシは、5年間絶食しても生き続けることができるといい、3億5千万年もの間、その習性だけをもって種を存続しています。

 

イソギンチャクは、触手に魚が触れると毒針で攻撃します。

だけど、クマノミという魚だけにはその毒が効かない。

だから、クマノミはイソギンチャクの触手の隙間で安全に暮らすことができます。

一方、クマノミが隙間にいるぶん、触手を大きく広げることになり光合成する面積が増えるイソギンチャクは、栄養成分を豊富に行き渡らせることができ、成長が促進されるというメリットがあるため、イソギンチャクとクマノミの間には「共生」が成り立っています。

 

中でもアリの習性について知ったとき、わたしは激しく感動しました。

アリは高度な社会性を持つ生き物です。

女王アリと働きアリがいて、働きアリは女王アリの身の回りの世話や子育てをします。

 

さらに、働きアリの中でもめちゃくちゃ働くアリと、普通に働くアリと、サボっているアリがいて、その割合は2:6:2になるといいます。

これがいわゆる「働きアリの法則」です。

しかもサボってるアリは、働き物のアリの数が少なくなると2:6:2のバランスを維持するために一生懸命働き出します。

 

アリの話ばっかりするのも変だけど、小学生のとき、飼育箱に大量のアリを集めてアリの巣を作らせ、観察していたことがありました。

 

アリの巣はいくつもの部屋に分かれていて、それぞれが通路で繋がっています。

各部屋は、育児をする部屋、食料をためておく部屋と目的別に作られていて、導線もちゃんと利便性あるものになっています。

 

横に広がる形で巣を作るので浸水しにくくなっている上に、女王アリの部屋は最も水が入りにくいところに作る工夫もされているのです。

 

こんなにアリの話をするつもりはなかったんだけど、いままで挙げてきた例からなにが言いたいかというと、

「これらを感情や理性がなくてもできてしまうのがすごくないですか?」ということが言いたい。

 

その生物が誕生したそのときから、これらの習性が本能に刻み込まれていて、そのなかに人間がさも高尚な話をしているかのように議論する「共生」やら「社会性」やら「集団行動」がある。

 

そう考えると、人間すごい!高度な生物!とか自分たちで思っちゃってるのもわらけてくるし、アリからしたら(アリは感情持たないからそんなこと思わないんだけど)自分たちより二層も脳が多くて理性持ってんのにその程度??

って感じじゃない?

 

そう思ったら人間の理性って別にすごくなくて、ダイオウグソクムシの3億5千年の本能の歴史と比べたら大したことないじゃん、と思うのです。

 

 

理性を持ってしまったがゆえに複雑になって、結局ほかの生物が本能的な部分でまかなえてる部分について大袈裟に議論している人間の皮肉。

 

「理性はすごい!」と理性の立場から考えたらまた別の考え方が出てくるはずだし、理性が大したことないからといって「わたしは本能のままに生きる!」って宣言したいわけでもないんだけど。

 

地球に住んでると、世界は広くて、さも自分が世界の中心にいるような気分になるけど、実は地球は太陽系のなかのちっちゃな惑星のひとつで、太陽のまわりをぐるぐる回ってるだけなんだよ、みたいな話に近い。

 

自分がすごいと思ってることや人が実はぜんぜん大したことないなんてことはザラにあって、

勝手な思いこみでものごとの難易度を上げていたり、優劣をつけていたり、難しくこねくり回してるだけだったりする。

ちょっと俯瞰してみるだけで、少し気持ちが楽になる人もいるかな、と思いました。