境界性パーソナリティ障害からの回復

境界性人格障害/境界性パーソナリティ障害の治療過程・回復記録

なりたい自分を演じていれば、なりたい自分になれる

「なりたい自分を演じていれば、なりたい自分になれる」

 

なんて夢のような話。 

だけど、ちゃんと科学的に実証されている考え方だそうです。

 

その科学があなたを変える

 

幸せだから、笑う。好きだから、ドキドキする。当たり前に聞こえる心の動きです。けれど、これがすべて「逆」だったとしたら……!? 本当は人間は、笑顔をつくれば幸せな気持ちになり、ドキドキしながら会った人のことを好きになるんだとしたら!?
まず、幸せか「のように」、好きであるか「のように」行動すると、あなたの気持ちが変わってしまう。これは、まぎれもない科学的事実なのです。

 

最近読んだ本をご紹介させてください。

上の引用のように、「幸せであるかのようにふるまうと、幸せになれる」という考え方は、「アズイフの法則」と呼ばれています。

 

「アズイフの法則」とは?

「アズイフの法則」とは、心理学者のワイズマン博士が提唱している考え方で、「〇〇のように行動すれば、〇〇になれる」というように、「感情は行動によって変えられる」とする考え方です。

 

楽しいから、笑う

悲しいから、涙が出る

緊張するから、汗をかく

 

今までは、このように「沸き起こる感情によって行動が決まる」という考え方が一般的でした。

 

しかし、技術革新が進んだ脳科学の世界では、

 

笑うから、楽しい

涙が出るから、悲しい

汗をかくから、緊張する

 

という考え方が実証され、いままで一般的とされていた考え方が間違いであるという論調もあるようです。

 

 人間はプログラミングできる

「人間は機械である」という考え方があります。

「人間をプログラミング」するという学問領域(NLP)もあります。

 

人間を機械と捉えたとき、私たちは自分の考え方をプログラミングして、自分の特性をコントロールすることが可能になります。

 

自分ではない別の誰かになれるということ 

私は、自分ではない別の誰かになりたいとずっと思ってきました。

自分のことがとにかく嫌いで、もっと可愛ければ、頭が良ければ、愛想が良ければ、コミュニケーションが上手だったら。

そんなタラレバに支配されて、自分の持っていないものを持っている人に対して強い嫉妬心を抱いていました。

 

自分のなりたい性格や容姿を持っている人を見るたびに感じる嫉妬。

嫉妬してもその人にはなれないことへの諦めと不満。

それでも消えない、変われるんじゃないかという期待

 

この本は、その微かな期待の部分を後押ししてくれる本でした。

 

アイデンティティを変えることを恐れない

別の誰かにならなくても、私たちは理想の姿を生きることでなりたい自分になれる可能性があるのです。

 

でも、なりたいものを演じる難しさはさることながら、それ以上に私が不安だったのは、なりたい自分を演じている時の実際の自分とのギャップをどうするかです。

 

この本によると、この問いの答えは「感情を無視すること」でした。

とにかくなりきって、なりたいように振る舞うことが重要。

 

 

自分ではない何者かを演じることは、確実に自己のアイデンティティを揺るがします。

境界性パーソナリティ障害の人にとって、自己のアイデンティティが揺らぐことは大きな不安をもたらすと思います。

 

でも、この本を読んで思ったのは、アイデンティティに揺さぶりをかけることは通常起こりえることで、私たちは、アイデンティティを揺さぶりながら自己の行動を調整して、変わっていくのかもしれないということです。

 

変わってもいいんだ。変えていいんだ。

変わっていくのは普通のことなんだ。

 

境界性パーソナリティ障害の特性がある人は、変化を恐れます。

だけど、「変わることは普通のこと」「なりたい自分になることは悪いことではない」ということを、この本を読んで感じました。