境界性パーソナリティ障害からの回復

境界性人格障害/境界性パーソナリティ障害の治療過程・回復記録

自治体のカウンセリングを再開しました。行政カウンセリング1回目②(2018/4/29)

①はこちら↓

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自治体のカウンセリングを再開する

私と心理士さんの考え方の齟齬

そして先週、1年4ヶ月ぶりに、Rさんのカウンセリングに行った。

 

部屋がある建物に入っただけで泣きそうになる。

いつも職場や家では押し込めている感情が溢れ出てくる。ここで、私は本心を話せる。そんな場所があることが嬉しくて、歩きながら涙が出てきた。

 

行政の担当者さんに繋いでもらって、一週間前に電話で話したRさん。だけど会うのは1年以上ぶり。

泣きそうな自分は引っ込み、「お久しぶりです。」と笑顔で愛想の良い自分が出てくる。

 

だけど、部屋に入った途端、上辺の自分はいなくなった。私の本体はいつもこんなに泣いているのかな…何も話してないのに涙が出てくる。隠さない私でいられる場所。子供の私に戻れる場所。

 

時間がだいぶあいたので、仕事の状況とカウンセリングの進捗を話す。仕事の話をする自分は強い。ちゃんと、順序良く、手短に近況を説明できる。涙なんか出る気配もない。

 

それから旦那の話。旦那は忙しくてほとんど話す時間はないけど、ほんとだったらカウンセリングの話や、今の自分の困ってることについて話したい。めんどくさがられるのが怖いので全部は無理だけど。そんな事も伝える。

 

Rさん「カウンセリングの先生とは、進め方を最初に相談してますか?週何回とか。」

 

私「育ち方含めて複雑な人だから、できたら週一で来るといい。でも、たぶん数年かかると言われてます。でも、週一通うだけのお金はないです。」

 

Rさんが話し始めた。

「カウンセリング順調に進んでいるみたいですね。

カウンセリングは相性の合う合わないがあるから、その方との相性がよさそうで良かったです。話すことって結構自分への影響力があるからね。

そのカウンセラーさんはたぶん治療の方針をちゃんと持っていて、それに沿って進めていこうとしていると思うんですけど、せっかくうまくいっているのに、私がその間に混ざってしまうことで混乱したり、進みが悪くなってしまわないようにしたいんですね。

 

どうしたらいいかな…パパみたいな立ち位置で聞けばいいかな。

そっちのカウンセリングで話したことを再整理する場所にしたいと聞いているけど、それで大丈夫だったかな?

今日お話を聞いて、このカウンセリングをどんな場にしようか相談したいなーと思ってたんです。

 

一回、今お世話になっているカウンセラーさんに、もっと話す回数を増やしたいから、自治体のカウンセリングを並行して受けていいか確認してもらうことってできそう?次の予約はいつかな?」

 

心理の領域の常識を知らない情けなさ

え…Rさん、このカウンセリングをしないほうがいいって言ってる?

私、Rさんには本当の気持ちを話せるから、会いたいから、またカウンセリングを再開したいって言ったの。すごく勇気を出したの。

カウンセラーさんとRさんを対立するものみたいにしたくない。私、そんなこと思ってない。私が思ってた反応と違う。私が話したかったことと違う。私はただ、今自分が整理できている私のことを、Rさんに伝えたかっただけなのに。

 

カウンセリングで話を聞く専門家側の事情なんて考えたこともなかった。私の知らない世界だ。信頼して本音を話せる人が二人もできたと手放しで喜んでいたけど、そんなの私だけだった。同業の二人、私が信頼している二人が牽制しあってしまうようなことを私は何も考えずしようとしてた。しかも、私にはこのカウンセリングが必要なんだ、なんてもっともらしい自信満々の言い方をして。

恥ずかしい。すごく恥ずかしい。惨めだ。間違ってることなのに正しいと思い込んで堂々としている恥ずかしい自分。

 

5分くらい言葉が出てこなかった。頭だけが異常な速さで、感情をくるくると転回させていた。

ぶわっと涙が溢れる。鼻水も垂れ流しで、気付いたら髪の毛を引っ張ったり頭を拳でグリグリ痛めつけたりしている。

 

何を言ったらいいんだろう。建設的な話にするなら、ただ話を聞いて欲しいんです。そういう場にしたいです。って言うべき?

そう。このカウンセリングをどんな場にしようかという相談なのこれは。

よくよく考えれば、一方的に話したいなんて自分勝手すぎる。それを正しいと思ってカウンセリング再開したいなんて言い出した私、最低だ。うまくできたことや整理して綺麗になったものを自慢したいだけ。自慢!幼稚園児みたいじゃん!そんな幼稚な思考回路しかない自分。なんでいつも私はこうなんだろう。なんて惨めなんだろう。

 

勇気を踏みだしてもうまくいかない

「私、いつもこうなんです。何をやっても失敗するんです。

自分を治そうと、自分で言うのもおかしいけど、努力してきた気がします。人に頼ることもすごく苦手だけど、だんだん自分から頼れるようになってきたと思ってたんです。

だけど、私はちゃんと考えてなかった。たぶん考えられる人は考えられるんです。私ができないだけで。

 

今まで本音、というより自分の本体、核の部分を話せる人がひとりもいませんでした。本当に、ひとりも。親や旦那にだって言えませんでした。

それが、カウンセラーさんには話せるようになって、たぶんRさんにも話せると思ったから。

 

心から信頼できる人が1人よりは2人、2人よりも3人のほうがいいな、っていう。一回よりは二回、二回よりは三回話したほうが整理できるな、ってそれだけしか考えてなかったんです。」

 

私の傲慢な考え方。自分のことしか見えてない視野の狭さ。自分に対する怒りと悔しさが込み上げてきて、それ以上言葉が出なくなった。

 

涙だけがボロボロ流れて、ティッシュで顔を覆ったままずっと泣いていた。ほぼ嗚咽だった。

 

「何をやっても失敗してなんかないですよ。

こあらさんが人を頼るのが苦手なのはわかってるつもりだったし、ずっとどうしてるかなって思ってたから、こうやって連絡をもらえて、嬉しかったんですよ。

いきなり説明をしちゃったから、見放されたように聞こえてしまったかもしれないね。

 

ただ、うまく進んでいるものの邪魔をしたくないなと思って。

ここでのカウンセリングをどうするかを一緒に考えたかっただけなんです。

でも、こっちの事情なんて言うことじゃなかったね。私が近所のおばさんみたいに、ただ雑談みたいに話を聞くことができればよかったな…。

心理士っていう仕事柄、どうしてもそこは説明しておかないといけなくて。急に距離が開くような話をしてしまったよね。」

 

違う違う違う。Rさんはふつうに仕事を全うしてるだけ。私がこうやって捉えるのがおかしいんだ。やっぱり私、頭おかしいんだよ。

 

混乱と試し行動

ごめんなさい。今すぐ謝りたい。今すぐ私のもっと大事な話をしたい。私が思ってること、考えてること、過去のこと、親のこと、全部話したい。聞いてほしい。それを言わなきゃ。あと15分。私が唯一心を開ける人と話せる大切な一時間。このままじゃ無駄にしちゃう。嫌だ。なのに言葉が出ない…。

 

「私は、本当に話を聞きたいと思ってるし、こんな時に言われるのは嫌かもしれないけど、良かったらまた話しにきてくれませんか?嫌になったらキャンセルしてもいいから、予約だけ取っておきませんか?」

 

私を甘やかさないで。選択肢を与えないで。無理矢理次来る日を決めてください。お願い。ああ…だめだ。コントロールしそうになる。この人を。信頼してる人を。嫌われたくない。捨てられたくない。だけど…

 

「すみません。今日はちょっと頭が働かないので一旦帰ります。また電話します。」

 

帰りたくない。話したい。離れたくない。逃げ出したい。巻き戻したい。一回リセットして。謝りなさい私。あなたが間違ってる。強がって逃げるな。帰るって言ったくせに立ち上がれない…何期待してるの?…惨め。

 

「担当さんから又聞きで聞いたことを、いまそのままお話してしまったから、こあらさんが思ってることと違ったかもしれないね。でも本当に話を聞きたいと思っているんですよ。お仕事在宅でできる日とかあるんでしたっけ?」

 

「担当さんから電話が来た時は仕事中だったので、仕事感覚でベラベラ喋ったのかもしれないです。でも、今の私は確実にその時の私じゃないんです。そうなる自分がいけないんです。私の中には何人かいるんです。なんでこんな誰の役にも立たない話を聞きたいと思うんですか?私だったら嫌です。聞きたいなんて思う人、この世の中にいないと思います。Rさんがなんで私の話を聞きたいって思うのかわからないです。」

 

やってしまった。攻撃してしまった。答えにくいことをわざと聞く。近くにいたい。見捨てられたくない。その気持ちが違う方向に暴走する。本当に私のことが大切なら嫌なこともできるよね?私が喜ぶようなことが言えるんだよね?その攻撃性が出てしまった。

 

なんでいつも、大切な人を困らせるようなことを言ってしまうんだろう。嫌な奴。人を思い通りに操ろうとする。大好きと大嫌いが私の中でぶつかり合う。苦しい。

 

 

 

③に続きます